こんにちは。
まとめシート著者の野網です。
前回の記事に引き続き、今年(H30)の事例Ⅱを解いていきます。
前回は
- 設問の解釈
- 与件文を読む(2回)
- 解答メモを作る
- 解答を書く
というプロセスのうち、1.設問の解釈について書きましたので、今回は、2.与件文を読む(2回)について書いていきたいと思います。
■与件文を読む(1回目)(開始10分~12分)
ここまでやってきた設問文の解釈を踏まえて与件文を読みます。
事例Ⅰと同じく、私は1回目に与件文を読むときは、どの問題に使うかというのは関係なく、重要そう/使えそうに思ったところを黄色のペンでマークしながら読んでいました。
1回目はあまり時間をかけずざっくりと概要の把握を目的に読んでいました。
■与件文を読む(2回目)(開始12分~15分)
事例Ⅰ、Ⅲでは、ここで各設問に関連する段落のピックアップを行っていましたが、事例Ⅱでは段落というよりは個別の要素の対応付けの方が重要なので、関連する段落のピックアップは行いません。
その代わり、事例Ⅱでは経営資源のピックアップをしています。
別に私が書いているブログ「一発合格道場」の記事ではH29の事例を使って詳しく書いていますが、事例Ⅱの助言問題を行う際は、思い付きでなんとなくの助言を書くのではなく、与件文中に書いてある経営資源を活用した助言を行うということが重要となります。
それでは使える経営資源とは何かというと、
①すでに成功体験がある経営資源(経営資源の多重利用)
②B社の能力に関連する経営資源(未利用の経営資源の活用)
の2つです。
①すでに成功体験がある経営資源(経営資源の多重利用)では、その経営資源に関連する、ポジティブなことが書かれているものを探します。
また、②B社の能力に関連する経営資源(未利用の経営資源の活用)では、資格や「○○できる」といった表現を探します。
それぞれピックアップした経営資源のメモがこちらです↓
上記のうち①すでに成功体験がある経営資源(経営資源の多重利用)の経営資源としては、以下をピックアップしました。
③歴代の社長たちが支援してきた芸術家による美術品・文化の香りに満ちた雰囲気→海外でも名の知られ た作家や芸術家もいる
④400 年以上続くとされる地域の祭り→見物客は近年、年々増加している
⑤X 市の名刹と商業地域→このエリアが一躍脚光を浴びた
⑥夜間ライトアップ→夜間の滞在人口は増加傾向にある
⑦地域ボランティア→美しい街並みと活気の維持に熱心である
⑨食べ歩きできるスイーツや地域の伝統を思わせる和菓子→こうした食べ物などは写真映えし、SNS 投稿に向く(②B社の能力に関連する経営資源も含まれる)
⑫日本の朝を感じられる献立・器にもこだわってみた→多く の宿泊客から喜びの声が聞かれた
また、②B社の能力に関連する経営資源(未利用の経営資源の活用)については、以下をピックアップしました。
①英語に堪能な従業員
②小ぶりだが和の風情がある苔むした庭園を眺めることができる
⑧X 市は大都市圏とも近く、電車で2時間程度の日帰りできる距離にある
⑩ホームページから外国語でも受け付けられるようになった
⑪最低限のコミュニケーションが主要な外国語で図れるよう、従業員教育も始めた
また、情報を整理するため、これらの経営資源がB社のものなのか、X社のものなのか確認し、メモにB、Xと書きました。
さらに、現段階でこれらの経営資源がどの問題に対応しそうかというのもメモをしました。
以上までが経営資源のピックアップで、次に優先順位の判断を行います。
優先順位は以下のように考えました。
第1問は事例Ⅰっぽい聞かれ方であるものの、情報整理系の問題で、与件文からそれらしい言葉を引っ張ってくれば比較的簡単に対応できそうなので1番最初に対応しようと考えました。
また、第3問は、設問解釈の段階で、文章の構成がぱっと思い浮かばず、後回しにした問題なので難易度が高いと考えて一番最後に解こうと考えました。
第2問、第4問の難易度は同じくらいかと考えましたが、どちらかというとターゲットがぱっと見ですぐわかってしまった第2問を優先しようと考えました。
以上から解答の順番は1→2→4→3としました。
このように、80分という限られた時間で解く場合、私は80分を最大限得点に結び付けられるようにするため、この段階で問題の難易度を座と評価して、解きやすい問題から順番に解いていく、ということをやっていました。
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